刺青・タトゥー切除のモニター写真では見えないもの
と言っても、今回は自覚症状の話ではなく・・・
正面から見たモニター写真では見えない
ドッグイヤーという現象があります。
正面から直線状の傷痕に見えても
接線方向からみると凸凹しているといった現象です。
刺青やタトゥーのような面積のあるものを切除して縫い縮めると
程度の差はあれデコボコは100%生じ
一番縫い寄せ幅の大きいところ(幅が広い部位)は
縫い寄せるとくぼんで、それ以外の部位は飛び出します。
この現象を形成外科ではドッグイヤー(犬の耳)と呼んでいますが
実際には角のように見える場合やフタコブラクダのこぶに見える場合などもあります。
この現象を軽減するため
縦横比3~4以上と言われていますが、
部位や状況によって変わってきます。
ほくろなどの小さな丸い皮膚病変の切除では
最初からドッグイヤーのできにくい方向に長軸を設定することができます。
一方、刺青・タトゥーは、切除しやすいようには入れられていませんので
ドッグイヤー対策をおこなったために、
元の刺青と比較すると非常に長い傷痕になる場合がありますし
非常にデコボコすることも多いようです。
腕の部分のドッグイヤー
六本木境クリニックの刺青切除法の詳細はこちら。