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はじめにお読みください「刺青治療の現状」

刺青治療は、まだまだ発展途上の段階にあります。

治療方法には、切除、植皮、削皮・・・と、さまざまありますが、その後の生活に支障が出ないような方法をしっかりと見極めて選ぶ必要があります。皮膚の「切除手術」は、“小さな刺青”に対してのみ行うべきと思います。広い範囲の切除を行うと、必ず酷いことになります。

大きな刺青に対しては、「植皮か削皮しかない」ということがまず大前提です。ここがだまされないための重要なポイントです。大きな刺青を何回かに分けて切除する、いわゆる「分割切除」には特に注意してください。

当院には、分割切除の被害者が大勢相談に来られています。
「一回目と二回目の手術の間に皮膚が伸びます。伸びたら次の部分を切除しましょう」というクリニックが多すぎます。

皮膚はほんの少ししか伸びません。何回に分けても全くリスクは変わりません。
一度手術を受けてしまうとやり直しがきかないため大変です。

分割切除の矛盾点ですが・・・一回目の手術の方が、瘢痕が少なくやわらかいので、手術しやすい状態と言えます。もし複数回で縫えるのであれば1回で必ず縫縮可能です。冷静に考えると、初回手術が一番瘢痕(傷跡)が少なくやわらかいため、一番縫い寄せやすいのは間違いありません。

わたくしは1回で取れないものは10回でも取れないと思います。
これまでに組織拡張器・ティッシュエキスパンダー(皮膚を時間をかけて伸ばして行く機械)などを使用した経験がありますが、 その経験を踏まえて言いますと、 皮膚はほんの少ししか伸びません。何度に分けても同じです。

なぜこのような不思議な間違いがはびこるのかというと、答えは簡単です。
瘢痕(傷跡)を全部取れる外科医が少なすぎるからです。医療・医学というものは帰納法中心に考える学問です。経験の蓄積による積み上げ式の学問ですので。

傷跡を全部取れない外科医が多ければ、どのようなことが起こるのかというと、 例えば、分割切除の2回目で刺青の残りを切り取った場合に、傷跡を取りきれないと傷口が広がりませんので、あたかも皮膚が伸びて感じます。

ところが、傷跡を完全に取り除ける外科医が手術を行うと、恐ろしいほど傷口が開きます。ですから、皮膚は伸びていないということになります。


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他院のホームページなどに分割切除のモニター症例がたくさん掲載されていますが、一番難しい部分を一番最後に残していて、「手術の途中経過」という症例がたくさん見られます。完結できたのか大きな疑問を感じます。

初回手術時が一番瘢痕が少ない状態であり、皮膚や皮下組織が硬くなっていないため、最後まで手術を完結するには、当然、初回に一番難しい部位を手術すべきです。
分割術の途中で、痛みやしびれを理由に患者様の方からあきらめてくれるのを待っているようにも取れます。

他のクリニックで分割切除を受けて、痛みやひどい引き連れをおこし、生活に支障をきたした、皮膚を切り取られたためか、その部分が紐で強く縛られているような感じになり、睡眠薬が手放せなくなった、あまりに汚い傷痕やケロイドになってしまったといった相談が後を絶ちません。

5回で全部切除できると言われ、3回目で「痛い……」「じゃ、治療は終わりね」と言われたり。

「何回かで切除します」と、最初に説明されていたのに、1回目の手術で、縫っている途中で「手がしびれてきました」と言ったら、事前の説明なしに「じゃあ、植皮」と言われ、いきなり皮膚を別のところから採ってきて、植えられたり。

手術の途中でいきなり、「植皮にするか、あきらめるか、どちらか決めてください」と言われたもいます。


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また、モニターとして手術を受けた方に多いのが、テープ跡やテープまけです。手術の傷跡が幅広くなり、汚くなってきたら、テープ負けがひどいにも関わらず、「テープサボったね」と言われたという方もいます。

また、皮膚を切り取り過ぎたため、創縁にかかる張力が強く、ケロイドになってしまい、そのことを言うと、急に語調が変わり、 「体質だよ。」「動かしたね。」と言われたり、、

クレームを言うと「刺青いれたのは自分でしょ?」と、問題を挿げ替えるようなことを言われ、逆切れされたり。このようなことが日常茶飯事です。

とにかく、、、このような「分割切除の被害者」が多すぎます。


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もう一度書きます。
大きな刺青に対しては「植皮か削皮」しかありません。これが大前提です。

しかし、植皮にもご注意ください。
広範囲の植皮の場合、「メッシュ植皮」という方法が一般的です。これは、太ももなどから皮膚を採皮して、メッシャーという機械に通してアミアミ状に薄く伸ばし、貼り付けるという方法です。

植皮をおこなった部分は、素人の方から見ると、、、まるで「ケロイド」や「うろこ」という意見しかありません。


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当院では、大きな刺青に対しては、「削皮」+「QYAGレーザー」の複合的な治療をお勧めしています。
削皮の利点はツッパリ感や痛みなどの症状が少ないことです。

削皮という治療を簡単に説明しますと、「墨の入った皮膚を90%削り取り、擦り傷を作る」という治療法です。

擦り傷となった部分には、皮膚を治すために自分の細胞が集まります。そして、その細胞が残りの墨を食べて、さらに薄くしてくれます。自然治癒力を生かした治療法です。

この墨が薄くなった状態に、後日、レーザーを当てると効果的です。わずかに残った墨にレーザーを当てても熱損傷は極めて僅かです。

削皮においても、レーザーにおいても、わたくしが、形成外科、熱傷外科、創傷外科の治療の中で培った最新の治療を行います。

削皮には非常にたくさんの方法があります。素人が見ても結果の優劣が分かりやすく、手術の中では非常に難しい部類に入ると思われます。

削りすぎるとケロイドになるし、削り足りないと墨が残ります。

しかも、わたくしの行っているフリーハンドでの削皮は、ほんの少しの力加減で、まったく深さが変わってしまいます。

やり直しの一切効かない一筆書きという難しさがあります。
元の形を連想させないセンスも必要です。

さらに、墨が入っていない皮膚を余計に削れば削るほど、ケロイドのリスクは上がって行きますので、削る責任は重大です。

そのため、当クリニックでは、ミクロ単位の深さにまでこだわって削っています。

他のクリニックで削皮を受けた方から、ケロイド状でかゆい、痛い、しびれる、腕が曲がらない、手が動かない、といった相談が非常に多いですのでご注意ください。

先日、九州から相談に見えた方は、他のクリニックで削皮を受け、1か月風呂に入れず、どろどろになって、熱も出て、治ったあと、左手がほとんどケロイドになり、 車の運転もできないため、仕事にも行けないそうです。

わたくしは、「削皮は一番難しい治療」と考えています。もちろん、結果がどうなっても良いのであれば、誰でもできる治療です。

レーザーの話に変わります。
「刺青レーザー打ち放題」というのも問題があると思います。痛くて1回でやめる人が多いと聞きますし。刺青は消えないように入れられているので、当然お肌の新陳代謝の源である基底層よりも深く入っています。


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レーザー治療とは、光を当てて色素を分解し、新陳代謝や自分の細胞が墨を食べることによって、刺青を薄くすると説明されています。
しかし、必ず皮膚がやけどして、そのやけどによって皮膚表面がコーティングされていくということを忘れてはいけません。

やけどでコーティングされた皮膚には、レーザーが入っていかなくなります。はじかれてしまうのです。そのため、レーザーの回数を重ねれば重ねるほど、皮膚は厚くコーティングされていき、効果が無くなっていきます。


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効果は、初回50%、2回目20%、3回目8%、4回目3%、1%、0.3%・・・・と、回を重ねるごとに聞かなくなっていくというのがレーザー治療のほとんどのパターンです。そのため、「ゴールのない治療」とも言われています。

また、レーザーは無傷で刺青が完全に消えると、思っている方が多いようですが・・・

レーザーでも確実に傷跡はできます。しかも、刺青の形そのままの傷跡となり、ボコボコと盛り上がったり、マダラになったりします。


はじめにお読み下さい

当院の強みは、全身に多数の刺青を入れている方の治療や背中一杯の大きな刺青治療にも慣れているということです。

整容、美容的観点から、治療の第一選択を「ジグザグ切除」か「削皮(+レーザー)」、この2つに絞って考えています。

この考えに賛同していただき、北海道~沖縄、海外まで、遠方からの患者さまも多く、毎日大きな刺青の方が来院されています。

カウンセリングにお越しいただけましたら、モニター症例写真を多数お見せしながら1時間かけて十分にご説明いたします。

当院では、カウンセリングと同日の手術はお断りしています。カウンセリングで受けた説明を、一度自宅に持ち帰り、じっくり検討してから、決めていただきたいと思っております。

そのため、カウンセリングと同日の手術はお受けしておりません。同日に契約を勧めることもありません。(カウンセリング当日に「今日、契約すると値引きしますよ」といった、医療とは思えない悪質な勧誘をしているクリニックもあると話に聞きます)

また、当院では、手術をお勧めせずに、まずはカバーマークをお勧めすることもあります。刺青は、ガンなどの治療とは違い、手遅れになることはありません。 患者様の事情に合わせて、手術しないことも勇気と思います。

無傷で取る方法はないわけですし、隠し通せればいいわけです。そのため、およそ3分の1の患者様にカバーマークをお勧めしています。

よく、「○センチ×○センチの刺青ですが、手術代はいくらですか?」という問い合わせをいただきます。
大きさだけで見積することは不可能です。当院では面積や長さだけでお値段を考えているのではなく、 部位、皮ふの厚み、墨の色、深さ、リスクなども考慮しています。

また、触診も重要と考えていますので、実際にお会いし、診察してみないことには正確なお値段は出せません。

そのため、他のクリニックがおこなっているような、○センチ=○万円といった、単位あたりのお値段は決めておりません。

「皮膚は買えません」

ですから、お値段だけで決めない方が良いとは思います。